国家資格試験制度の見直しについて
1級建築士試験について、「学歴要件」、「実務要件」、「試験内容」の3点で見直しが検討されています。先の9月21日、国土交通大臣の諮問機関、社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会の建築士制度小委員会の第4回会合において試験内容の見直しの方向性が提示されました。この内容は総合資格学院他で確認できますが、新たな試験は平成21年度から実施されるので詳細は平成20年4月までに確定される予定です。ここ数年の一級建築士試験は相対評価から絶対評価に変わり難易度が上がって合格者数も減っているとよく聞きます。私は10年前の試験合格で決して楽な試験ではありませんでしたが耐震偽装事件以降、建築士の資質、能力の向上と高度化・専門分化する建築設計に対応といったことはより一層明確となり、建築士になるのはさらに狭き門となることでしょう(施工系では一級建築施工管理技士を持っていれば十分ではないかといった意見もありますが・・)。勿論、試験合格後も継続学習は大切であり、絶えず学ばなければならないのは当然ですよね。
他方、今年私が受験し合格した介護福祉士試験でも同様の流れがあります。特に受験資格については①「養成施設」ルート、②「福祉系高校」ルート(私はNHK学園専攻科修了生なのでこれにあたります)、③「実務経験」ルートといった現行3つのルートがありますが、いずれもカリキュラムが大幅に変更され「養成施設」ルートについては今まで免除されていた国家試験が必須になるなど厳しい方向で改定される予定です。「養成施設」ルート出身の介護福祉士である知人は座学では居眠りばかりしていたと言っていましたが、それは今後できなくなるかもしれません(といっても私自身座学ではいつも睡魔との戦いなのですが・・)。時代のニーズでより制度が充実していくことはきっと良いことなのでしょう。ただ、フィリピン介護士対策としての准介護福祉士制度については疑問を持っています。試験に落ちた(若しくは受けていない)のに国家資格を与えるのはやはり矛盾を感じますし、逆に准介護福祉士を名乗ること自体が恥ずべきことに思えてしまいます。
いずれにしても国家資格はある専門的なことを行う担保として位置付けられるものであり、社会的責任を伴なうもので絶えず自己研鑽に励むことが求められています。特に建築士や介護福祉士などの専門職は「畳の上の水練」だけではなく、いかに実践を積んだかがポイントになります。経験主義に陥ることは避けなければなりませんが、多くの経験を積むことで専門職としての奥の深さを身につけることができるはずです。私もまだまだ学ぶべきことが数多くありますが、幅広く積極的にトライしていこうと思っています。
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